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川口市立グリーンセンター たなボタニカル

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グリーンセンター公認 植物不思議検定

植物のふしぎをクイズで学ぼう!
めざせ満点! めざせ植物はかせ! 満点でいいことあるかも!?

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グリーンセンターへ出掛けよう!植物図鑑

  • アンギョウカンザクラ

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  • クリスマスローズ

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  • ヤマブキ

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  • 原種シクラメン

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  • マンリョウ/センリョウ

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  • ニホンスイセン

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  • シモバシラ

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  • キンメイチク

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  • モミジバスズカケノキ

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川口市立グリーンセンター
住所:〒333-0826 埼玉県川口市新井宿 700
電話:048-281-2319(電話受付時間:8時30分~17時15分)   FAX:048-282-0111

川口市立グリーンセンター
住所:〒333-0826 埼玉県川口市新井宿 700
電話:048-281-2319
(電話受付時間:8時30分~17時15分)
FAX:048-282-0111

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  • アンギョウカンザクラ イメージ図
  • マップ わんぱく広場
アンギョウカンザクラ イメージ図
マップ わんぱく広場

アンギョウカンザクラ

バラ科の落葉高木。カンヒザクラとオオシマザクラ(あるいはヤマザクラ)の交雑種と考えられているカンザクラ。開花はカンザクラより1ヵ月程遅く、ソメイヨシノよりも1週間ほど早く満開を迎える早咲きの桜。少し濃い目のピンク色でやや下向きに花がつき、完全に開かないのが特徴。

諸説あるが「オオカンザクラ」が正式な標準和名となっており、川口市安行にあった早咲きの桜を繁殖させたことから、発祥の地である安行にちなんで「安行寒桜」とも呼ばれている。

  • クリスマスローズ イメージ図
  • マップ 山野草園
クリスマスローズ イメージ図
マップ 山野草園

クリスマスローズ

キンポウゲ科の多年草。「クリスマス」の名前がついているが、実際にクリスマスころに咲くのはヘレボルス・ニゲルという品種のみで、多くは3・4月に開花する。比較的日陰で育つので、落葉樹の下草などに使われる。

花びらに見えるのは「がく片」で、時間がたつと変化するのも魅力。品種にもよるが、よく見ると茎がなく、根元から葉柄と花柄が別々に伸びる珍しい植物。寒さや日陰にも強く育てやすいうえ、花の時期が長いので人気がある。和風の庭にも洋風の庭にも合い、花や葉の色や形が変化に富むので、愛好団体ができるほどの人気。

  • ヤマブキ イメージ図
  • マップ ホタル~大集会堂
ヤマブキ イメージ図
マップ ホタル~大集会堂

ヤマブキ

日本で自生するバラ科の落葉低木。4・5月ごろに「やまぶきいろ」の花が咲き、満開時にはしなやかで細い枝いっぱいに花をつける。花は一重(ひとえ)と八重(やえ)があり、一重の方は実をつけるが、八重は実をつけないという違いもある。

「シロヤマブキ」は名前にヤマブキがつくが、花びらの数がヤマブキは5枚に対してシロヤマブキは4枚などの違いがあり、別の植物である。
江戸城を築城した武将・太田道灌が、蓑を借りに民家に立ち寄ったところ、応対した娘がお盆にのせて出してきた花としても知られる(平安時代の和歌に、蓑もないほど貧しいことを山吹にかけたものがあり、それほど貧しいことを伝えたく、その娘が山吹の花を出したと考えられている)。

  • ハンカチノキ イメージ図
  • マップ 大芝生
ハンカチノキ イメージ図
マップ 大芝生

ハンカチノキ

中国を原産とするミズキ科の落葉高木。花の茎から、長さ7~15cm、幅3~5cmもある白い2枚の苞(ほう)が、まるでハンカチのようにひらく。花は2枚の苞の間にあり、たくさんのおしべとひとつのめしべが球状についている。秋には長さ3~4㎝ほどの卵型の果実ができる。

高さ15~20mにもなる大木の枝先に、ヒラヒラ揺れる様は、まるで白いハトの群れのように見えるので、英語ではハトノキとも呼ばれている。
苞は、紫外線を吸収する成分を多く含み、必ず太陽と花の間につくため、日傘のような役割をしているという研究結果もある。

  • テッポウユリ イメージ図
  • マップ ロックガーデン
テッポウユリ イメージ図
マップ ロックガーデン

テッポウユリ

ユリ科の球根植物。白いラッパに似た筒状の花を横向きに咲かせる。日本の南西諸島や九州南部が原産で、沖縄県には群生している自生地もある。

花びらの白色が美しく、明るく清純で、市内で広く栽培し愛されている花であることから、川口市の花として制定。冠婚葬祭に無くてはならない花として年間を通して栽培されている。
花の形が昔のラッパ形銃に似ていることが名前の由来。沖縄県に自生することから琉球百合の別名がある。

  • ハス イメージ図
  • マップ 大芝生
ハス イメージ図
マップ 大芝生

ハス

熱帯~温帯アジアなどを原産とするハス科の多年性水生植物。7・8月に白やピンクの花を水面から高いところで咲かせる。花は、早朝に開き、昼ごろに閉じることを3・4日繰り返す。
地下茎がレンコンとして食べられるほか、芽や花や茎なども食用になる。花はその清らかな姿から宗教などの象徴にもなっている。

葉を立ち上げている茎のような部分(葉柄)には、丸い穴がたくさんあり、そこから水を流し入れると、葉の中心から広がる葉脈をとおった水が、葉の縁からシャワーのように出てくる。
葉の表面は、非常に小さな無数の突起によって、水がコロコロ転がるほどの撥水性があり、その機能は、撥水性のある衣服やご飯がつきにくいしゃもじ、ヨーグルトのふたなど応用されている。
果実の皮は非常にかたくて丈夫。土の中で長い間発芽能力を保つことができ、埼玉県行田市では1400~3000年前と考えられている蓮の実が発芽し、「古代蓮の里」として有名。

  • スイフヨウ イメージ図
  • マップ ロックガーデン
スイフヨウ イメージ図
マップ ロックガーデン

スイフヨウ

フヨウは、中国や日本を原産とするアオイ科の落葉低木。スイフヨウは、八重咲でふっくらとした花。朝開いたときは白い花を咲かせるが、時間が経つにつれてピンク色になり、夕方しぼむころには紅色に変化する性質があり、酒に酔った顔に例えられて「酔芙蓉(スイフヨウ)」と名付けられた。

グリーンセンターでは日当たりの影響により、2・3日かけて色が変わっていく花が多い。樹皮の繊維が強いため、昔は縄や和紙などの材料として使われた。
同じ「スイフヨウ」でも「水芙蓉」はハスの別称のこと。

  • パンパスグラス イメージ図
  • マップ 大温室周辺
パンパスグラス イメージ図
マップ 大温室周辺

パンパスグラス

南アメリカを原産とするイネ科の多年草。ススキに似た穂をつける。ただし、ススキに比べて大型で、花穂はふわふわとボリュームがあり、草丈は2~3mに成長する。

アルゼンチン近辺の草原の名称「パンパ」が原産ということにその名が由来する。根がしっかりと張るため風には強く、寒さにも強い。葉の縁は手を切ってしまうことがあるほど鋭いので注意。
ボリュームのある穂は、ドライフラワーとしても人気がある。

  • フイリヤブラン イメージ図
  • マップ 園内各所
フイリヤブラン イメージ図
マップ 園内各所

フイリヤブラン

ヤブランは、日本や東アジアを原産とするユリ科の常緑性多年草。林の中で普通に見られる。暑さや寒さにも強く、一年中青々とした葉をつけていて、グラウンドカバーなどに使われる。夏から秋にかけて花茎を伸ばし紫色の花を咲かせる。

ヤブの中で咲き、ランのような葉を持つことから名前がついたため、ランの仲間ではない。堅く細い緑色の葉が広がらずにまとまり、庭園の様々な場所で重宝する。園芸品種であるフイリヤブランは明るめの印象になる。秋以降に黒色に熟す種は、薄皮をむくとスーパーボールのようによく弾んでおもしろい。

  • サザンカ イメージ図
  • マップ 園内各所
サザンカ イメージ図
マップ 園内各所

サザンカ

日本や中国、台湾を原産とするツバキ科の常緑小高木。花は、秋から翌年2月ごろまで咲く。親しみやすく、移植が容易で一般家庭や公園などに広く活用でき、市のシンボルとしてふさわしいことから、「川口市の木」に制定。

童謡「たき火」では「サザンカ サザンカ 咲いた道」と歌われ、北風が寒くなる時期に咲く。
同科同属のツバキとよく似ているが、主に見分けるポイントは、
①開花時期 サザンカは秋から冬まで、ツバキは早春ごろから。
②花の散り方 サザンカは花びらがばらばらに散り、ツバキは花が丸ごと落ちる。
③毛の有無 サザンカは葉柄(ようへい・葉と枝をつないでいる部分)や若枝に細かい毛、ツバキにはない。

  • コウテイダリア イメージ図
  • マップ ロックガーデン
コウテイダリア イメージ図
マップ ロックガーデン

コウテイダリア

キク科の多年草。メキシコから中米に分布する、茎が木質化するダリア属の品種のひとつ。木立ダリアとも呼ばれる。花は直径10~15㎝ほどで上品な淡いピンク色。寒さに弱く、霜が降りるころには地上部はすべて枯れてしまう。春になると新芽が出てきて、半年で3~4mまで成長する。

昼間の長さが一定時間より短くなることが刺激になって花芽を作る「短日植物」であるため、近くに街灯などがあると花が咲かなくなってしまう。「短日植物」はほかに、コスモス、サルビア、アサガオ、稲、大豆などがある。竹のような節のある茎は、水分を蓄える性質があるため、原産地では山で狩猟をする人たちの給水源として利用された。

  • カエデ類 イメージ図
  • マップ 園内各所
カエデ類 イメージ図
マップ 園内各所

カエデ類

カエデは、ムクロジ科カエデ属の樹木の総称。世界に150~200種類あるといわれ、日本には30種類近くが自生している。多くは落葉性の樹木。新緑や紅葉はもちろんのこと、樹形も美しいことから日本の庭木を代表する樹木。

モミジともカエデとも呼ばれることがあるが、分類上はすべて「ムクロジ科カエデ属」の植物。葉の見た目で、切れこみが深いものを「○○モミジ」、浅いものを「○○カエデ」と呼び分けるのが一般的。モミジは、秋に草木が黄色や赤色に変わることを意味する動詞「もみず」が由来となっており、特に目立って色を変えるカエデの仲間を「モミジ」と呼ぶようになった。
種子は、風で飛ばされやすくなるために翼がついた独特な形をしている。

  • ツバキ イメージ図
  • マップ 園内各所
ツバキ イメージ図
マップ 園内各所

ツバキ

ツバキ科の常緑小高木。日本を代表する花木で、世界中で愛され、多くの園芸品種が生み出されている。グリーンセンターでも園内各所に植栽されているほか、鉢で栽培しているものも合わせて約750品種を所有しており、毎年3月には椿展を開催している。

花は茶会等で生け花として用いられ、幹は堅いので印鑑や漆器などに使われる。種からは椿油が採れ、整髪料や食用に使われている有用な植物。
他の個体の花粉で受精する「他家受粉」をするため、変種を作りやすい性質があり、多くの園芸品種が作出され、現在では2,000種以上の品種が日本にあるといわれている。グリーンセンターで発見されて命名された「見沼の春」の原木は、今も園内に植栽されている。

  • クヌギ イメージ図
  • マップ 滝・大噴水周辺
クヌギ イメージ図
マップ 滝・大噴水周辺

クヌギ

日本に古くから自生するブナ科の落葉高木。雑木林の代表的な木。花は目立たないが、果実は直径2㎝ほどのずんぐりとした球形のドングリ。成長が大変早く、10年ほどで木材として使用できる。

堅い材質をいかして建築材として使われるほか、椎茸栽培の原木や薪としても使われる。葉は腐葉土として畑の肥料に利用され、実は灰汁抜きをして食べられていた。有用な木であるため、人々の生活の身近に植えられ、クヌギやコナラで構成された雑木林は関東地方の里山の原風景といわれる。クヌギの樹液にはカブト虫やクワガタ虫、チョウなどが集まり、子どもたちにも人気の木。

  • ナギ イメージ図
  • マップ 大芝生
ナギ イメージ図
マップ 大芝生

ナギ

日本の関東南部以南や台湾などに自生するマキ科の常緑高木で、高さは20m近くになる。葉は、肉厚な楕円形で表面につやがある。広葉樹に見えるが、マツなどと同じ針葉樹で、葉脈がすべて一定方向にあるため、脈方向には簡単にさけてしまうが、引っ張ってもなかなかちぎれない。

ナギが「凪(風がおさまって波が穏やかな状態)」と同じ読みであることから、港町では航海の無事を祈って神社に植えられた。
神が宿る木とされ、神社の境内でよく見かける。奈良県春日大社のナギ林や和歌山県熊野の速玉大社の樹齢1000年を超えるといわれているご神木は有名。
11月ごろに熟して緑色から紫色に変化する実からは油がとれ、春日大社では回廊を灯している。

  • パンジー、ビオラ イメージ図
  • マップ 花壇広場
パンジー、ビオラ イメージ図
マップ 花壇広場

パンジー、ビオラ

スミレ科の一年草。ヨーロッパ産のスミレをもとに作り出された園芸品種。花の色や大きさが様々だが、花の大きなものを「パンジー」、小さなものを「ビオラ」と呼び分けている。品種数が非常に多く、区別が明確でなくなっている。

霜や雪にも耐えるほど寒さに強く、花の少ない冬の花壇を彩る。ビオラの方がより寒さに強い。花のカラフルさに注目してしまうが、よくよく花を観察すると、花の模様が人の顔に見えるものもある。大変珍しい黒い花びらの品種もある。

  • サルビア イメージ図
  • マップ 花壇広場
サルビア イメージ図
マップ 花壇広場

サルビア

ブラジル原産のシソ科の一年草。原産地では多年草だが、寒さに弱いため日本では一年草として扱われる。初夏から秋にかけて花を咲かせ、赤い花をつける「スプレンデンス」やブルーサルビアと呼ばれる「ファリナセア」など多くの品種がある。

青い花のサルビアなどは、花粉を運んでもらうために、ハチに気付かれやすいように白い線がある。一方、赤い花は、甘い蜜があるものの、ハチには識別できない色であり、そのかわりにアメリカ大陸に分布するハチドリにとって見つけやすい色といわれ、花粉をハチドリに運んでもらっている。

  • コスモス イメージ図
  • マップ 花壇広場
コスモス イメージ図
マップ 花壇広場

コスモス

メキシコを原産とするキク科の一年草。夏から秋にかけて長い期間花が楽しめる。こぼれ種でも発芽し、倒れても地面についた茎から発根する非常に丈夫な性質を持つ。

一日の昼の長さが一定時間よりも短くなると花を咲かせる「短日植物」だが、品種改良によって日の長さに関係なく開花する品種も作られている。
「秋桜」とも呼ばれ、秋の風物詩のひとつになっているが、明治時代に日本へ渡来して普及した外来種。

  • サクラソウ イメージ図
  • マップ ロックガーデン
サクラソウ イメージ図
マップ ロックガーデン

サクラソウ

サクラソウ科の多年草で、日本の河川敷や山野に自生し、古くから多くの品種がつくられてきた伝統園芸植物のひとつ。花は、直径2~5cmほどの大きさで、4~5月ごろに咲く。白色やピンク色の花びらを5枚、桜の花の様につける。花びらは、ハート形から細かく切れ込みのあるもの、八重咲のものなど、品種によって様々。

埼玉県の花に指定されている。江戸時代に荒川沿いの浮間ヶ原(現:川口市)は、サクラソウの名所として当時の文人たちがよく遊んでおり、そこでできたサクラソウの愛好家グループが各自で栽培した花の美しさを競い合った。しかし、今では自生地が激減し、さいたま市桜区にある「田島ヶ原サクラソウ自生地」は大変貴重で、国の特別天然記念物に指定されている。
サクラソウ専用の植木鉢「孫半斗鉢(まごはんどばち)」に植えてひな壇に飾る江戸時代から続く観賞方法により、当園でも4月に桜草展を開催している。

  • チューリップ イメージ図
  • マップ 花壇広場
チューリップ イメージ図
マップ 花壇広場

チューリップ

中央アジア原産のユリ科の球根植物。球根を秋の終わりごろに植えると、3~5月ごろに開花する。花びらの色は、赤色や白色、黄色、ピンク色、黒に近い色まで様々で、咲きかたもユリのように花が開くものや八重咲のものなど種類が豊富。

球根から育てる方法が一般的だが、種からも育てることができる。球根を成長させるために、咲き終わったら花を茎から切り落としてしまうが、切り落とさなければ種ができる。ただし、種からでは花が咲くまでに数年かかる上、発芽率があまり高くないため、毎年花を楽しむためには球根から育てる方法がおすすめ。

  • モクレン イメージ図
  • マップ 花壇広場
モクレン イメージ図
マップ 花壇広場

モクレン

中国原産のモクレン科の落葉高木。モクレンは一般的に「シモクレン(紫木蓮)」のことをさす。3~4月に小枝の先端にタマゴ型の濃い赤紫色の花を上向きにつける。グリーンセンターには他に、純白の花を咲かせる「ハクモクレン(白木蓮)」、シモクレンとハクモクレンの交配種である「ニシキモクレン(錦木蓮)」がある。

地球上でもっとも昔からある花木とされ、1億年以上前から姿が変わっていないと言われている。つぼみには白くて細かいフワフワした毛が生えており、ふくらむ時に、日差しを受ける南側が先にふくらみ、つぼみの先端が北を向くという性質がある。

  • ユリノキ イメージ図
  • マップ 芝生広場
ユリノキ イメージ図
マップ 芝生広場

ユリノキ

北アメリカ原産のモクレン科の落葉高木で、道路や公園に植えられる。花は5~6月ごろに開花する。5~6cmほどの大きさの花は、黄緑色にオレンジ色のまだら模様があり、チューリップに似た形をしている。花が上向きに多数ついて集まると、まるでロウソクの炎のような幻想的な光景になる。

葉は大きめで、独特な切れ込みにより4~6つに裂けている。この形が、冬に着る綿入りの上着「半纏(はんてん)」を広げた形に似ていることから「ハンテンボク(半纏木)」とも呼ばれている。
松かさ状の実がなり、種子には細長いだ円形の翼がついており、クルクルと回転しながら母樹から離れた地点に落下する。
園内の芝生広場では、開園当初に植えられて大木に成長したユリノキがひと際目立つ。

  • ガクアジサイ イメージ図
  • マップ ロックガーデン
ガクアジサイ イメージ図
マップ ロックガーデン

ガクアジサイ

アジサイ科の落葉低木で梅雨時期を代表する日本の花。一般的にアジサイとして広く知られているくす玉状のものは、ガクアジサイが品種改良されたもの。土の酸性度で花の色が変わる珍しい植物で、酸性ならば青色に、アルカリ性ならば赤色になる(リトマス試験紙とは反対の色)。

花に見える部分は、装飾花(そうしょくか)と呼ばれる見かけ上の花で、おしべやめしべなどは付いていない。ガクアジサイは、くす玉状にはなっておらず、周りだけが装飾花になっているため、品種改良されたアジサイとは見た目で区別がつく。
有毒な植物としても知られているが、毒の成分がいまだにわかっていない。時々、料理に葉が添えられることもあるが、まちがえて食べないように注意が必要。

  • カワラナデシコ イメージ図
  • マップ バタフライガーデン
カワラナデシコ イメージ図
マップ バタフライガーデン

カワラナデシコ

日本原産のナデシコ科の多年草。7~10月に直径3~4cmほどの大きさのピンク色や白色の花を咲かせる。花びらは5枚で、先端が細かく裂けて糸のようになっているのが特徴。

秋の七草のひとつで、関東以西の本州~四国・九州で自生し、主に日当たりのよい草原や河原で見られるが、河川の改修や外国から運ばれてきた植物によって、自生種の数が減りつつあり、埼玉県でも絶滅危惧種に指定されている。
ヤマトナデシコ(大和撫子)という別名は、中国原産のセキチクを「カラ(唐)ナデシコ」と呼んでいて、これと区別するためにつけられた。

  • ヒガンバナ イメージ図
  • マップ ロックガーデン
ヒガンバナ イメージ図
マップ ロックガーデン

ヒガンバナ

東アジア原産のヒガンバナ科の多年草。天界に咲く花という意味の「曼殊沙華(まんじゅしゃげ)」という別名がある。漢字では「彼岸花」と書き、その名のとおり、秋のお彼岸のころに開花する。葉が茂る前に花を咲かせ、花が終わってから葉が出てくる特徴があり、葉と花を同時に見ることができないので「葉見ず花見ず」とも言われる。

墓地や田んぼのあぜ道に生えていることが多く、これはヒガンバナの球根に毒があるため、モグラやネズミなど土の中を移動する動物から墓地や田んぼを守る目的で、昔の人が植えたためだと言われている。また、「花を採ると火事になる」と言い伝えられることも、あぜ等を守るためにおどしとして考え出されたものと言われている。

  • フジバカマ イメージ図
  • マップ バタフライガーデン
フジバカマ イメージ図
マップ バタフライガーデン

フジバカマ

日本を含む東アジア原産のキク科の多年草。川沿いの湿った草原やまばらな林に見られ、夏の終わりから秋の初めに淡い藤色を帯びた白い小さな花を多数咲かせる。秋の七草のひとつで古くから親しまれてきた植物。

地下茎で増えていくため、自生地では群生になることが多いが、現在の日本では自生に適した環境が少なくなってしまったため激減した。
生乾きの茎や葉からは、桜もちを思わせるような良い香りがするため、昔は芳香剤として、乾燥させたフジバカマの葉を着物に忍ばせて香りを楽しんでいたと言われる。長距離の移動をすることで知られる美しいチョウ「アサギマダラ」が好んで集まる花でもある。

  • 原種シクラメン イメージ図
  • マップ 山野草園
原種シクラメン イメージ図
マップ 山野草園

原種シクラメン

主に地中海沿岸地方原産のサクラソウ科の球根植物。品種改良されていない野生種のシクラメン。鉢花として一般的に流通している品種改良されたシクラメンに比べると、葉や花が小ぶりになる。花色は主に白色やピンク色、紫色で、やや細長い花びらが上に反り返る。株元から花茎を長く伸ばし、1本の花茎に1つの花を咲かせる。

開花時期は種類によって様々で、①春~初夏に咲くもの(春咲き)、②夏~秋に咲くもの(秋咲き)、③冬~早春に咲くもの(冬咲き)の3つに分かれる(②と③が多い)。花茎がクルクルと丸まることがあり、これは種の部分を花茎で保護し、種が熟してから地面に落とすため、また、鳥などの動物に種が食べられてしまうのを防ぐためと言われ、過酷な環境を生き抜くための性質である。また、気温マイナス15℃の寒さや、40℃の暑さに耐えられるほど強健なため、30年以上生きる株も存在する。

  • マンリョウ/センリョウ イメージ図
  • マップ 山野草園
マンリョウ/センリョウ イメージ図
マップ 山野草園

マンリョウ/センリョウ

どちらも日本原産。マンリョウはサクラソウ科の常緑低木。薄暗い林の中で育ち、7月ごろに咲く白い花は目立たないが、冬にたくさんの赤い実をつける。
センリョウはセンリョウ科の常緑低木。マンリョウと同様に夏に小さな花を咲かせ、冬にマンリョウよりも小さな赤い実を付ける。

どちらも青々とした葉とつやつやした赤い実をつけるため、お正月に縁起のよい植物として飾られる。名前は似ているが、マンリョウが赤い実を葉の下にぶら下げるようにして付けるのに対して、センリョウは実を葉の上にまとまって付けるので見た目で区別がつく。マンリョウ(万両)やセンリョウ(千両)の他にも、百両、十両、一両の別名を持つ植物もある(百両:カラタチバナ、十両:ヤブコウジ、一両:アリドオシ)。

  • ニホンスイセン イメージ図
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ニホンスイセン イメージ図
マップ コミュニティ広場他

ニホンスイセン

地中海沿岸原産のヒガンバナ科の多年草。12月下旬から咲き始め、1つの茎にラッパのような形の花をたくさんつける。道ばたや土手などで見ることができる。伊豆半島や淡路島、越前海岸等の群生地は観光名所にもなっており、切り花はお正月に飾られることが多い、冬を代表する花。

雪の中でも咲き続けることから「雪中花(せっちゅうか)」とも呼ばれる。名前に「ニホン(日本)」とついているが日本原産ではなく、中国から日本に伝わり、関東地方以西の海岸で野生化していることからニホンスイセンと呼ばれるようになった。全ての部位に毒がある植物でもあり、ニラに似た葉や玉ねぎに似た球根をまちがえて食べないよう注意が必要。
また、イギリスのウェールズの国花として知られるラッパスイセンは、1つの茎に花を1つしか咲かせないという違いがあり、3~4月に開花する。

  • シモバシラ イメージ図
  • マップ 山野草園
シモバシラ イメージ図
マップ 山野草園

シモバシラ

日本原産のシソ科の多年草。関東地方以西の暖帯上部から温帯域にかけての山地に生える。9月~10月にシソ科独特の白い唇形花(しんけいか。花びらが上下に分かれくちびるのようになっている花)を先端に多数つけるが、あまり観賞されることはない。冬の寒い日に条件がそろうと、枯れた茎に氷をつけるところからその名前がついた。

冬に入り地上部が枯れてからも水分を吸い上げる管の部分が頑丈なため、根は枯れる前と同じく、地中の水を吸い上げて茎まで送り続ける。茎に吸い上げられた水が、枯れた茎の割れ目からはみ出して冷たい外気にふれると氷になることから、気温の下がる無風の早朝に地際から20センチほどの所まで氷の結晶をつける。

  • ヒイラギ イメージ図
  • マップ わんぱく広場
ヒイラギ イメージ図
マップ わんぱく広場

ヒイラギ

日本の山地に自生するモクセイ科の常緑小高木。鋭いトゲのある葉が特徴的。11~12月ごろに芳香がある白色の小さな花を咲かせる。防犯目的で生け垣として植えられたり、鬼などの邪鬼を払うために節分で飾られたりと、古くから人との関わりが深い木。

鋭いトゲのある葉は、動物に食べられないための仕組みであると言われている。そのため、その心配のない環境で育っていたり、食べられる心配がないほど大きく育っていると、トゲのない葉ができるようになると考えられている。ヒイラギといえば、クリスマスに葉と赤い実のついた枝を連想することが多いが、赤い実のつくヒイラギは「セイヨウヒイラギ(クリスマスホーリー)」というヒイラギとは違う種類の植物である。

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メタセコイア イメージ図
マップ 園内各所

メタセコイア

中国原産のヒノキ科の落葉高木。整った円すい形の樹形になり、美しい並木が全国各地にある。細長い羽根のような葉が左右対称に並び、その葉は秋に美しく紅葉するため「アケボノスギ(曙杉)」とも呼ばれる。秋に熟す実は、小さなまつぼっくりのような形をしており、冬の間は枝についていて春先に落ちてくる。

絶滅した植物の化石として、1941年に学会発表されたが、その後、1945年に中国四川省の奥地で実物が発見され、生ける化石植物として世界の注目を浴びることになった珍しい植物。
名前の由来は、セコイア(世界最大のスギ科の常緑樹)に似た木の化石として発見されたことから、「後の・変わった(meta)」と「セコイア(Sequoia)」を合わせてつけられたとされる。

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キンメイチク イメージ図
マップ 白鳥の池

キンメイチク

中国原産のイネ科の常緑高木。漢字では「金明竹」と書く。日本で古くから栽培されているマダケが突然変異してできた。稈(かん。節のある茎のこと)と枝が鮮やかな黄金色になる姿が美しいため、観賞用として人気がある。稈には一節おきに緑のすじが入り、また、若い葉の一部には白いすじ模様が入るのが特徴。

タケには、地下茎で増え、成長が早いという特徴があり、わずか数カ月で立派なタケに成長する。マダケで、1日に120cm伸びたという記録があるほど。
花は60~120年に一度だけ咲くと言われており、大変珍しい。同じイネ科であるイネの花のように花びらはなく、白く細い1cm程度の糸状のおしべが無数に垂れ下がる。タケは花を咲かせた後、地下茎でつながっているものは一斉に枯れ、竹林として再生するには数年かかる。

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マテバシイ イメージ図
マップ どんぐりの散歩道

マテバシイ

ブナ科の常緑広葉樹で日本固有の樹木。街路樹や公園樹として日本各地で見られるが本来の自生地は九州南部と考えられている。葉は10~20㎝ほどの細長いタマゴ型で厚みがあって、かたく、ふちにはギザギザがない。どんぐりは、花が咲いた次の年まで時間をかけて大きくなる。

病害虫に強く丈夫な樹木であるため、寺社や工場、学校などで防風や防火に役立つ実用的な樹木としても栽培される。どんぐりは細長く殻がかたいため、穴をあけて中身をくりぬいて笛にしたり、コマなどにして遊ぶことができる。アクが少ないので食べられるが、シイ(スダジイ)よりはおいしくないため「待てばシイのように美味しくなる」という意味で「マテバシイ」と名前が付いたという説もある。

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モミジバスズカケノキ イメージ図
マップ わんぱく広場

モミジバスズカケノキ

スズカケノキ科の落葉高木。ヒマラヤ原産のスズカケノキと北アメリカ原産のアメリカスズカケノキの交配種で、明治時代に日本に渡来したと言われる。手のひらのような形をした大きな葉と、まだら模様の幹が目立ち、30m以上の高木に育つ。

夏は大きな葉が日かげをつくり、虫がつきにくいことから街路樹として植えられる。緑色がかっている幹や枝でも光合成をすることができるので、剪定にも強い。秋にまん丸い実がなり、落ちると分解されて、ぎっしりつまっている綿毛が飛び散る。和名の”スズカケ”とは、山で修行する山伏の衣装“篠懸(すずかけ)”についている鈴のような飾りに花や実の形が似ていることから命名された。

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ネジバナ イメージ図
マップ 花壇広場

ネジバナ

日本に自生するラン科の多年草。公園や道路わきの芝生などで咲くことや、花が非常に小ぶりなこともあり、雑草としてあつかわれてしまうことが多いが、その独特なかわいらしい姿に愛好家も多い。初夏、すっと伸びた1本の茎にピンク色(まれに白色)の花をらせん状に咲かせる。この、ねじれるように咲く姿から名前が付いた。

昆虫に多くの花粉を運んでもらうため、また、細い茎のバランスを保つために、小さい花が、らせん状に並ぶようになったと考えられている。らせんの巻きかたは、右巻きと左巻きが1対1の比率であると言われている。ねじれかたも、ねじれの多いものや少ないもの、中にはねじれずに片側一直線に並んで咲かせるもの、ねじれかたが途中で変わるものなど、個体差がある。